歯科補綴
歯科臨床のインシデントレポート ピットフォール
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2008年06月04日(Wed)▲ページの先頭へ
小帯の位置異常について
小帯の位置異常は欠損補綴を行う場合からみても しばしば臨床上の障害となることがある
下顎臼歯部欠損を床義歯あるいはブリッジにて補綴する際に大臼歯頬側歯肉に頬小帯が高い位置にあると床義歯の辺縁が接触しやすくなり 疼痛や褥瘡性潰瘍を生じる またブリッジにおいても頬小帯が高い位置にあると食物の流れを妨げることになり 不潔域を広げ 歯周炎や二次カリエスを引き起こしやすくなる 上唇小帯の短小による付着位置の高位は新生児期における母乳吸綴運動の妨げとなったり 混合歯列期において歯間離開などの歯列不正を引き起こすことは知られているが 上顎前歯のクラウンやブリッジに歯冠補綴の際にも歯間乳頭の退縮によって審美性を喪失する原因となる いずれも補綴作製に先だって 局所麻酔下に切り離して 延長あるいは移動させておくことが望ましい
2006年04月11日(Tue)▲ページの先頭へ
仮着と合着
生活歯の仮着に歯髄を保護するためにユージノール系の仮着セメントを使用することがあるが 使用後は表面に亜鉛華ユージノールが残留する ユージノールはレジンの硬化反応を阻止する
合着に使用するレジン系セメントはユージノールで硬化が阻害される 知らないで使っていると合着後にセメントラインが剥離しやすいため 装着物が脱離してしまうので ユージノールを含有する仮着セメントとの組み合わせには注意が必要である このため仮着にはユージノールの含まれていない仮着セメントを使用すると良い このほかにもレジンセメントの硬化を阻害する原因になっているものでは 空気の接触 水やアルコールなどの残留 次亜塩素酸ナトリウムの存在などが挙げられる したがって十分な防湿と薬剤類の残留のないように注意する 生活歯の歯冠形成
生活歯の支台歯形成の際には十分に冷却を行いつつ削合する タービンからの注水量や方向 吸引管の吸引力や吸引チップを置く位置によっては 削合する表面に十分な冷却水が行き渡らず発熱する危険がある 生活歯髄への熱の影響は60℃を越えると不可逆的な傷害をもたらすという報告がある
削合による熱の影響は歯髄充血や歯髄変性 歯髄壊死 象牙細管の熱傷 エナメル質や象牙質表面の微小クラックの発生を起こし 治療後の急性歯髄炎や象牙質知覚過敏症に至る 常に歯牙表面を削合する際には冷却に留意するとともに不十分な可能性があれば アシスタントにスリーウェイシリンジによる注水を並行して実施する 生活歯の形成後にはフッ素塗布やイオン導入 接着レジンコーティング フッ化ジアミン銀塗布などの知覚過敏対策を講じておく 合着には低刺激性で辺縁微小漏洩の少ない4−META系のスーパーボンドが適している 知覚過敏の発現の際には知覚過敏処置を繰り返し行い 症状の低減に努めてから合着すると合着後の不快症状が予防できる 対策として治療後の疼痛や不快感 象牙質知覚過敏などの可能性を説明し あらかじめ数回分程度の頓服を処方するなどの対応が望ましい |
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