歯科臨床御法度 - 2008/06

歯科臨床のインシデントレポート ピットフォール

2008年06月04日(Wed)▲ページの先頭へ
小帯の位置異常について
 小帯の位置異常は欠損補綴を行う場合からみても しばしば臨床上の障害となることがある
 下顎臼歯部欠損を床義歯あるいはブリッジにて補綴する際に大臼歯頬側歯肉に頬小帯が高い位置にあると床義歯の辺縁が接触しやすくなり 疼痛や褥瘡性潰瘍を生じる
またブリッジにおいても頬小帯が高い位置にあると食物の流れを妨げることになり 不潔域を広げ 歯周炎や二次カリエスを引き起こしやすくなる
 上唇小帯の短小による付着位置の高位は新生児期における母乳吸綴運動の妨げとなったり 混合歯列期において歯間離開などの歯列不正を引き起こすことは知られているが 上顎前歯のクラウンやブリッジに歯冠補綴の際にも歯間乳頭の退縮によって審美性を喪失する原因となる
 いずれも補綴作製に先だって 局所麻酔下に切り離して 延長あるいは移動させておくことが望ましい


2008年06月02日(Mon)▲ページの先頭へ
超音波スケーリング
 超音波スケーリングを行う際 スケーラーチップの特性を十分に理解しておくことが重要である 超音波振動子の機械の特性によりスケーリングチップが発熱するものとそうでないものとがあり また機械の設定によって発熱するモードとそうでないモードとがある 前者ではスケーリング中に口唇や歯肉にチップが接触すると火傷を負わせてしまう危険があり また咬耗により象牙質が露出している場合や歯肉退縮により歯根面が露出している場合では 歯面へのスケーリング操作において象牙細管に熱を伝導させてしまうおそれがある そうした場合歯髄充血による疼痛や知覚過敏症などを引き起こすことがある 使用に際しては注意が必要である  


手指を噛まれないために
 治療中に患者の閉口により手指を噛まれてしまうことがある 原因は色んな場面が考えられるが このようなことがないように普段から治療中に歯列上に指を置かないように注意を払うべきである 開口の保持が困難な場合には開口器やバイトブロック 開口器付き吸引装置の固定が有効であるが いずれも意思の疎通が容易で 治療そのものへの協力が十分である場合に限られる
 治療への協力が全く見込めない あるいは困難である場合には体動により脱落したり装着が不可能である そのような器具を使用する前に十分に人手を確保し 身体固定の手段を講じておかなくてはならない なおかつ迅速に処置が完結できるように準備を十分にしておくことも必要である
 顎関節の脱臼の徒手的整復術の際はガーゼを手指に巻いて あらかじめ噛まれることを前提に準備をする
 


   


歯科医療従事者向けです


一般の方はスルーで お願いします

カレンダ
2008年6月
         

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